繊維用光触媒加工液(KP-Tシリーズ)
 近年、環境汚染物質としてVOC(揮発性有機化合物)を始めとする様々な化学物質が問題になってきています。知られているVOCだけでも数十種類以上あり、個々の化合物について対策するのは困難です。これに対して光触媒はほとんどの有機化合物を分解除去することができるため、室内におけるVOC対策の有力な手段となり得ます。さらに人々の活動範囲が広がるにつれて未知の細菌やウィルス、化学物質などに晒される可能性が増えています。ダイオキシンや環境ホルモンを始め、SARSウィルスや鳥インフルエンザの問題などはその代表的な事例です。光触媒の強力な酸化分解能力はこのような新たな有害物によるリスクを下げるのに大いに役立つものです。
 しかしその特性ゆえに繊維などの有機物に加工すると、基材である繊維やバインダーを破壊してしまうため、今までは有機物素材への適用は困難と考えられていました。当社ではこの課題を独自の技術で解決し、高い光触媒活性を維持しつつ洗濯耐久性がありかつ繊維の風合いを損なうことなく光触媒をコーティングすることのできる加工液(KPシリーズ)を開発しました。

 「繊維用光触媒加工液(KP-Tシリーズ)」は衣類、カーテン、カーペット、じゅうたん、ソファや車のシートなどの繊維素材に加工するために開発された、常温硬化するバインダーを含む一液型の光触媒加工液です。主な特徴は次の通りです。
  
☆ 一液型で常温硬化し、かつ衣類などの風合いや色合いを損ねない
  ☆ 高い洗濯耐久性と高い抗菌消臭性能を両立している
  ☆ 薬剤がほとんど溶出しないため環境負荷が小さく、人体に対しても安全性が高い
「繊維用光触媒加工液(KP-Tシリーズ)」は
単なる従来の抗菌・消臭剤の代替品ではなく、
安全で環境負荷の小さい新しい環境改善製品です。
*加工した布地の光触媒性能は、
  布地の種類や加工状態、使用条件などにより異なります
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